ミツバチ講演レポート
2010年11月21日、佐世保で「久志冨士男」さんの「ニホンミツバチに学ぶ」という講演を聴きに行ってきましたので備忘録をかねて記録します。
巣落ち防止棒は「井」型で、内側から穴を開け刺しており外には出ないようにされています。
次に巣門部分を見てみます。
巣門は観音開きになっており、掃除や給餌が出来ます。
これは、上から内検が出来るように。また、採蜜の時に光が入るためにミツバチの下への移動がスムーズに出来るそうです。
最初見たときに、ガタツキや隙間が多く「なんだこれ!」と思った「巣箱」でした。
講演の内容は、その殆どがミツバチ消滅の原因と疑われている「農薬」について割かれました。
壱岐で使われている蜂蜜濃縮機です。
会場に入り、受付でパンフと壱岐で栽培されているF1じゃない菜の花の種をいただきました。
ありがたいことです。
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講演まで時間があったので、1Fでのパネル展示を見て回りました。
その中に、久志さんが試行錯誤の末行き着いたという「巣箱」の展示がありましたので写真にも納めました。
サイズは、25ミリ厚、外寸300ミリ(内寸250ミリ)、高さ150ミリです。
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3ミリ(多分)の竹ひごは押さえてみるとちょっと弱々しいですが強度的にはギリ大丈夫なんでしょう。
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また、袴などのずれ止めなどは一切ありません。
次に、天板分です。
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すのこ?とは呼べないような隙間が空いた薄い板が並べられています。
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その上に、天板の材料2枚を置いて完了です。
採蜜は、4段が満杯になったら1段採蜜するのが理想だそうです。
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販売しているんだから、せめてガタツキをもっと無くした方がいいんじゃない?
と、モンクを言いたくなるような出来映えです。
継ぎ箱を入れるときには、くりっとひねると手を差し込める引っかかりが出来るので持ち上げやすくなる!と言っていました。
倒したときなどに悲惨な状況になるのは目に見えています。
まあ、壱岐の皆さんも五島の皆さんも、ずれ止めは皆さんされているようでした。
中に、ただ乗せているだけの人も居たのにはビックリィ〜〜 \(◎o◎)/!
さて、いよいよ講演の始まりです。
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北松の方では、ミツバチが激減していてその原因を追及していくと「ダントツ」というネオニコチノイド系の殺虫剤に行き着くときっぱりと断言していました。
スズメがいなくなり、ツバメがいなくなり、キジバトもいなくなった。
ダントツを散布すると4キロ周囲に影響があり、その範囲以内にいるスズメやミツバチに与える影響は計り知れないと言っていました。
ミツバチは間違いなく死滅し、戻ってこれない蜂も多数おり約三日で消滅するそうです。
長崎では、県が農家に対して「ダントツを」推奨したから一斉に散布されたそうです。
何でも、効果が3ヶ月持続するそうで、おまけに安いそうです。
んで、あまりにも効果があるのもだから、追加購入が無くなり「売り上げは激減」、困った農協は一軒一軒農家を回って訪問販売したそうです。
でも、まだ余っているのに買いませんよね!
トウモロコシの背が低いのに散布している人に、なんでまだ駆除する必要もないのに散布しているのか聞くと、根から吸って茎に入るので虫食いが無くなる!んだそうです。
水田には濃いめのを多量に無人ヘリコプターで散布します。
ダントツはその殺虫効果が表面だけでなく内部にも浸透するので、米の中にも入り込むので雑穀類が好きなスズメなどの鳥類がそれを食べた場合、体の小さい生き物から順番にいなくなるそうです。私の住んでいるところでもスズメが激減しています。
チュンチュン聞きません。
米にしろミカンにしろ高級メロンにしても、「こわい」です。
あらゆる販売品に、使用したなら「ダントツ使用」の表示をして欲しいです。
10年ほど前のことですが、無農薬として直売店で売っていても、実際には2回ほど散布している農家の方と話をした事があります。
確実なのは、自分で作った作物だけですね。
ダントツを許可した農水省?の○○○レがぁぁ〜〜〜
話変わって、日本ミツバチの天敵「スムシ」についてです。
日本ミツバチはスムシが居たから生きてこられた!というお話です。
「和蜂はスムシと共存」している。
オオスズメバチなどに襲われて逃去などしたりして、日本ミツバチがいなくなった後の巣の掃除をスムシがして食べてくれているから、次のミツバチが住むことが出来る。
また、本来の自然な形なら和蜂の蜂児捨てなど起きない。
蜂児捨てが起こるのは、有害な殺虫剤が原因です!と言い切っていました。
バランスが崩れたところにスムシが入り込み繁殖します。
健全な巣にスムシが入り込み勢力を拡大することは絶対にないそうです。
う〜〜〜ん、そう言われてみるとキッパリ否定できない自分がいます。
CCDなんかも、人間が都合の良い病名を付けているだけで、ホントは農薬が原因だろう!とも言ってました。
長崎県産の米で、無農薬の表示がない米は「ダントツ」が使用されていると見て間違いなさそうです。もしくはそう認識していた方が良いみたいです。
健全なミツバチの巣の底に溜まっている巣屑にはスムシが大概いますが、だからといって巣房にウジャウジャはいません。
健全な巣の働き蜂は体が大きく、健全で無くなってくると体が小さくなっていくそうです。
蜂児捨てが起こっている群の働き蜂は、和洋を問わず小さいそうです。
そう言えば、盗蜂に来ていた洋蜂に和蜂と同サイズの働き蜂を何度も見かけましたが、その洋蜂の群はやばかったのかもしれません。お尻真っ黒でした。
久志さん曰く、「スムシをあまり敵視しないで下さい」との事です。
スムシは、ただ掃除をしているだけなんだそうです。
私は、この話を聞いて「スムシ」に対しての概念がガラリと変わりました。
日本ミツバチは、東洋ミツバチの亜種と言われていますが、中国や韓国にいる東洋ミツバチは体が日本ミツバチよりも小さいので、日本ミツバチは日本固有のミツバチではないかと思っている。と言ってました。
さて、また話は変わります。
ミツ濃縮機の紹介がありましたのでレポート致します。
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シリカゲルなどの押し入れ乾燥剤を三つ四つ使用するそうです。
温度調整は、こたつヒーターみたいな物でOKだそうです。
38度がミソとも言ってました。
立派な箱を作らずとも、百均の布団圧縮袋で代用できそうです。
また、五島の方では除湿器を使った濃縮機を開発して使っているそうです。
手製の遠心分離器の写真が展示されていました。
現物を見たかったです。
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可愛い女の子が分封した群にほっぺたを付けている写真がありました。
「ぬっかったぁ〜」ってさぁ〜
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日本ミツバチは、人間を認識する能力があり、一度友達になると簡単には刺さないそうです。
まぁねぇ〜挨拶しますからね〜
飼い主を憶えているのは間違いありませんねぇ〜
以上で終わりで〜す。
久志さんの話を聞き終わって思うことは、「ミツバチの危機は人間の危機に直結している」と確信しました。
日本ミツバチを通して、安全な環境作りへ寄与できればと思います。
私は、地道な努力を致します。
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